
PM(PM候補)に対して、身近なPMを手本に見よう見まねで経験を積んでもらえればいいと思っていませんか?
PMを担う直前、サブリーダー時代にも、一見手本となるPMは身近にいる(見える部分は見えている)ので
あんな感じでやればいいんでしょ
と分かった気になりがちです。しかし実際は、PMは水面下で様々な先回りした活動をしており、そこがPM未経験者には見えない要素であることが多分にあります。「見よう見まね」でわかった気になり、雛型や既存案件を安易にコピーしたプロジェクト計画を立ててしまうと、実行段階で取返しのつかない事態にすらなってしまいます
計画書を作ること自体が目的になりがちですが、計画はあくまでプロジェクトのゴール達成のためのツールです。いくら計画書の体裁をした成果物ができても、計画策定の過程においてPM自身がリスクを把握できていなければ、その計画書は用を為しません
PMがプロジェクトのリスクを予見し、計画に打ち手を埋め込んでくれたら…
プロジェクトは「段階的詳細化」という特性を有していますが、「どうせ後で変わるのだから」と計画策定を軽んじることはマネジメントに対する責任放棄であり、墓穴を掘ることになります
プロジェクトのゴールを達成するための第一歩は、計画段階において、プロジェクトという「不確実性」を伴う取組みに対していかに「リスク」を見極め、可能な限りの想定と対処を行うかにかかっています
計画段階で何を検討すべきかを理解して実行する
そんなPMの存在がプロジェクトを成功に導くのではないでしょうか

プロジェクトのリスクを予見し、打ち手を考える

大規模プロジェクトのPMに求められることについて
リスクが潜む部分を特定して重点的に検討を深める
PMとして自身で負える範囲と、上司/上層部とあらかじめ握っておくべきものを切り分けて論点提示を行う
という視点から学習します
【コース概要】
- システム構築プロジェクトにおける計画策定の基礎を学習します
- 「計画策定」の作業を、単なる「計画書作成」と捉えず、計画段階で何を検討すべきかについて学習します
- 計画策定に必要なインプット、計画として検討する内容のポイント、検討の結果としてアウトプットされるものについて、理解を深めます
【学習のゴール】
- プロジェクトの計画作業を実施する際に、雛形や既存案件を安易にコピーするのではなく、実質的な検討を行うことができるようになる
- プロジェクトの特性や制約条件を踏まえ、構築するシステム、スケジュール、体制の間で整合を確保すべきポイントを理解する
- プロジェクトの計画を承認する上位者や会議体に対して、PM自らが提示すべき論点と促すべき意思決定を理解する
研修の流れ【時間割】

そのプロジェクト独自の特性やリスクに鑑みた「魂の込もった」計画を立てることができるPMになる
- 本研修では、リアリティのある架空のケースを活用したワークやディスカッションを通して、計画立案プロセス全体を網羅した全体像を理解します
- 大規模プロジェクトにおいても適切なマネジメント設計と運用維持ができるようになります
受講者アンケート (弊社実施の無記名アンケートより抜粋)

新たに認識したPMの役割
- プロジェクト計画書を作成する上で、与えられた資料をベースに計画を立てないこと、情報がなければ自ら必要となるものは何かを考えて作っていくことが必要であることを学べた
- 「計画書は見た人を動かすために作る」ということを認識できた
- 「リスク」という単語が予想以上に出てきた。PMは単にプロジェクトの課題をハンドリングするだけではなく、顕在化していない課題をリスクとしてハンドリングすることこそが役割だと痛感した
- リスクを識別し、PM自身で対処できるものとそうでないものの線引きを行うということが重要。PMだけで対処できない内容については、上司をはじめ会社に対して対策の調整をしておこうと思った
※記載した内容は、あくまで受講者独自のコメント/意見であり効果を保証するものではありません。
“Plan”のないところに“Check” “Action”は存在しない!
小規模なプロジェクトのうちは、マネジメントの機能がそこまで確立できていなくても、ある意味「力技」で何とかなってしまいがちです。特に、ある程度技術を身に付けてきた人であるほど
「最後は自分が手を動かして」何とかしてきた
という人も少なくないと思います。しかし、プロジェクトが大規模になればなるほど、力技ではどうにもなくなり、適切なマネジメントの設計と運用維持が不可欠になってきます。また、実行を担うPMが計画立案に十分関与していないと、実行フェーズでの「肝」が分からないままになってしまいます
本研修を受講することで、ご自身のPM観や手法をアップデートし、プロアクティブにプロジェクトを管理できるものと思っています