
従業員の熱中症対策を講じれていますか?
近年、記録的な猛暑を記録し、熱中症による健康被害が増加しています。特に建設業、運送業、警備業などの屋外で働くことが多い従業員は、設置型の温度計による気温の把握、空調による気温の調整を行うことができず、熱中症リスクの把握も予防も困難な状態にあります。また、従業員自身から「暑い」という訴えがあったとしても、どの程度の切迫した暑さ、体調で口にしているのかを監督者が把握することは困難です。忍耐強い労働者であればあるほど、管理者は熱中症のリスクに気がつきにくいという事態もあり得ます。従業員の熱中症対策を講じれていますか?

従業員の熱中症のリスク把握、予防ができれば…
従業員一人一人の周辺温度・周辺湿度を感知・記録し、リアルタイムに監督者に伝達できれば、従業員の熱中症リスクを把握し、熱中症を予防することができます。また、厚生労働省が熱中症予防のための利用を呼びかけている熱ストレス評価に関する暑さ指数(WBGT値)をモバイル端末に表示することで、従業員自身と監督者の間で客観的な暑さ指数の情報を共有することができます。一人一人の従業員の周辺気温や暑さ指数の情報によって、従業員の労働継続に自制を促したり、監督者から休憩の指導を行ったりすることが可能になります。

熱中症対策アプリでは、熱中症リスクを従業員と監督者でリアルタイムに情報共有ができます。Apple WatchのバンドにIoTセンサーを取り付け、リアルタイムに周辺の温度/湿度を取得し、モバイル端末で暑さ指数(WBGT値)を表示することができます。また、従業員の体調もアプリから入力して、監督者に報告することができます。監督者は、従業員個人単位で客観的な暑さ指数と自己申告に基づいた熱中症リスクをリアルタイムで把握し、適切な熱中症予防措置を実施することが可能になります。

IoTセンサーとアプリで各従業者のイマを見える化
- IoTセンサーがリアルタイムに個人の周辺温度・湿度を測定し、アプリで暑さ指数(WBGT)を自動計算
⇒同じ現場内でも、暑い場所にいる従業者と比較的涼しい場所にいる従業者を区別して測定可能 - アプリから定期的に従業者に対して健康状態の確認入力を促し、健康管理申告の簡素化、ペーパーレス化
⇒客観指標と自己申告の両方に基づいたリアルタイムな健康状態を遠隔でも把握可能 - 記録された温度・湿度、自己申告の健康状態のデータをダウンロードして長期蓄積が可能
⇒各従業員の周辺の温度・湿度と健康状態の自己申告の長期データの分析によって、従業員ごとに温度・湿度に対する自己申告の傾向を把握可能
高砂熱学工業株式会社と共同開発した熱中症対策アプリ
IoTセンサーと熱中症対策アプリは、空調設備の設計、施工、保守の大手企業である高砂熱学工業株式会社と株式会社チェンジの間で共同開発をしました。高砂熱学工業株式会社の従業員が従事する空調設備の施工、保守業務では、空調の効かない現場において作業を行うケースがあります。夏場は暑い中で作業することが前提となりますが、監督者には従業員の「暑い」という声が、どの程度の切迫感があるかを判別できないケースがあります。熱中症対策アプリは、客観的な暑さ指標を個人単位で計測できること、定期的に自己申告で体調を報告する現場の課題に対応して生まれた製品です。
従業員・監督者のための熱中症対策アプリ
熱中症対策アプリは、従業員個々人の暑さ指数の情報を可視化、共有することで熱中症予防が行える製品です。十分な空調がきかない環境で働く従業員全般にご活用いただけると考えています。例えば、建設業、運送業、警備業、農業といった主に屋外で働くケース、製鉄所や発電所といった屋内であっても暑い現場で働くケースでの活用が考えられます。個人単位で周辺の温度・湿度を測定できるため、同一の現場内でも個人ごとの熱中症リスクをリアルタイムで把握できます。周辺温度が高い従業員には、即座に水分をとらせたり、短い時間で配置換えをしたりと、リアルタイムな予防措置の実施が可能になります。十分な空調がきかない環境で働く従業員の熱中症予防にご関心があるお客様は私に、ご相談ください。